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子どもの成長を見守ります。学び舎

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学び舎DIARY まなBOOK

まなぶ塾長の日々提言

 
 ようやく福岡でも分散登校が始まりました。楽しみにしていた友との再会。ただ、子供達も不安を感じながら複雑な心境で登校している様子でした。

 今後の定期試験の対策の為、生徒が学校のスケジュール表をもってきましたが、かわいそうなことに、せっかくの夏休みが2週間に短縮、期末試験も夏休みシーズンにずれ込んでおりました。

 学校の先生方も、全ての机やいすを消毒清掃され、お昼時には「給食当番」を担い、クラスの生徒全員一人ひとりに給仕されているとの話を伺い、子供達のために粉骨砕身、尽くす姿に心を動かされました。

 そんな中、心配されるのが子供達の人間関係の変化です。大人ですら、ストレスからいがみ合う姿がニュースにあふれる世相ですので、純粋な子供達はなおさらです。

 先生方のように、大人が率先して子供達を守り、彼らの味方であるという姿勢を示す必要があります。子供間のいがみ合いやいじめも、それが発生する環境を作らないようにすれば、リスクは抑えられるはずです。
 
 初期のいじめは陰で行われますので、いじめの当事者のみの解決は困難であり、それが表面化したときには、不登校など被害が発生してしまい、手遅れになってしまうことがあります。

 そこで、いじめが存在する所には、中立的な存在の子供達が多数おりますので、その子達が事態が深刻化する前に、率先して大人にSOSを発信しやすい環境を整えてあげることで、いじめの深刻化を防ぐ可能性が大きく増します。

 その為には、常日頃から大人達が、当事者はもちろんそれ以外の全ての子供達に対し、いじめから守られる安心感を与え続けることが、いじめ防止環境を整えるための不可欠な前提条件であると考えます。

 子供に対して「大人は君達の味方だよ、いかなる理由があろうともいじめは絶対悪であり、大人たちは決してそれを許さない。君達を必ず守るからね。」という強い具体的なメッセージを大人たちは日々、伝える必要があります。

 本校の講義は一人一室で行われる為、先日、まだ学校で習っていない連立方程式の単元を30分程度で履修した生徒もおりました。子供達は、安心した環境が整うことで学習の成果も付いてきます。

 遅れたカリキュラムを取り戻すための勉強時間も貴重ですが、いじめにより、一生消えない心の傷を負ってしまい、たとえ死に至らなくとも、不登校になり時間が止まったままの生徒も少なくありません。

 そこで、コロナ等を理由にして級友同士で非難しあう事を防ぐため、コミュニケーションの場を通常時より増やし、意識を共有するクラス環境が求められます。また、大人から子供達へ、今まで経験したことの無い、身の回りの環境への対処法をしっかり伝え、クラスの中で話し合うことが必要です。

 クラスメイトや先生との空間的距離を置かなければならない状況だからこそ、具体的でわかり易く、それを言葉にし、さらに文字に置き換えて明示していくべきです。学生生活の集団生活において、寛容で思いやりのある気持ちを、経験や本などの教材を通して対話をしながら、今だけでなく、継続的に伝えていくべきだと考えます。
 
 世の中の発展や変化により、子供社会も変化してきます。人間関係、学業、部活において、喜び、悲しみ、悩み、解決していくことで大きく成長していきます。
この成長期にこそ、両親、祖父母、教師として子供達の身近にいる大人は、子供達の手本となり、そして彼らの悩みを受け止め、耳を傾けることで意思疎通を図り、子供自身にも考えさせながら、分かり易く包み込むように発信していくことが大切です。

 こうして人々の心が通い合い、コロナ発生以前よりも結びつきが深まることでしょう。クラスを一つに結束できれば、子供達はこの危機的な状況のなかであっても、より一層、逞しく成長する力を持っていると信じています。

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